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2009-11-01

This is IT そして ANVYL

| 18:50 | はてなブックマーク - This is IT  そして ANVYL - Beebo’s Juke Box Lounge

一晩でThis is IT と、ANVYL の両方を見るという贅沢をしてきました。

およそ考えうるかぎり対照的な二つのミュージシャンのドキュメントでしたが、意外に共通点もあったような。共通点については最後に。



まず「This is IT」。具体的な内容については割愛しますが、マイケルのダンスが相変わらず素敵でした。彼が皆でショーを作り上げることに純粋な喜びを感じていたのがよくわかります。そして、周りのスタッフたちがマイケルと一緒に仕事をする幸せについて口々に語る様子に彼の強烈なカリスマ性をヒシヒシと感じ取ることができました。



それにしても…マイケルは本当に、音楽やダンスを愛していたんですね。生前彼自身はそのことをいつも口にしていましたが、私たちの多くがいつしかその言葉を信じなくなっていたのだと思います。そう思ったら映画を観ながら胸が痛くなりました。マドンナがMTV VMA2009で「私たちは彼を見捨てた」と言った言葉は真実をついています。私もその一人です。



でもこのフィルムには、7月のコンサートにむけて具体的に着実に準備を進めていたマイケルの姿があります。そしてスタッフから敬愛され崇拝されている偉大なカリスマの存在を見ることができます。そしてどんなスキャンダルにも傷つかない穢れなき魂、人類愛を感じることができます。



本当に、私たちは惜しい人をなくしてしまった・・・そう思わずにはいられません。どうしていつも失くしたあとで気づくんでしょうかね、私たちは。


上映中、観客席のあちこちで手拍子する人、ちいさく雄たけびをあげる人、小さく踊る人がいて(私ももちろん)、なんだかホール中でひとつになって楽しめた幸せなひと時をすごせました。これもマイケルからの贈り物といえるでしょうね。


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そしてANVYL。これは切ないような悲しいような、しかし妙に幸せなような…不思議な映画でした。


なぜか売れないANVYLの悪戦苦闘ドキュメントなんですが、悲惨なんだけど悲壮感はないですし、何より不幸な感じがあまりないんですよねぇ。



むしろ「ここまで夢中になれるものを見つけられるなんて、なんて幸せな男なんだ!?」「30年もこんなことやって、周りから愛されて・・・なんて幸せな人なんだ!?」と、うらやましいような気がしたぐらいです。



それでも、大きな夢を持ちながらそれが何年も叶えられないっていうのは、見ていてかなり苦しいものがあります。1度はスターダムに中途半端に乗りかけていただけに、本人たちも諦められないんでしょうね。マジで必死なのが見ていて痛ましい…。



久々についたマネージャーがよりによって…ってかんじだったり、せっかくワールドツアーに出ても、場末感ただよう東欧の湿っぽい小さなライブハウスで、そんな小さいのに観客が少なすぎてギャラがもらえなかったり。もう、見てるこっちが辛い…。彼らの微笑ましくもイタ~イかんじが、スクリーンのこちらがわにいる私たちをかなりいたたまれない気分にさせてくれます。

特にLIPS(Vo)のアルシンド的に薄くなったヘアスタイルを見るとかなり切ない気持ちに…。正直「ロックスターになるだなんて・・・その頭じゃ無理だよぉぉ・・・」とため息をつきながら言いたくなってきます。



でも、打たれても打たれてもメゲない彼らを見ているうちにいつしか暖かい気持ちが生まれてくるんです不思議と。

何といっても彼らの家族のインタビューがとても愛情に満ちていて、それにすごい共感を覚えます。

あんな人たちをバカにしたり嫌いになったり絶対できないよ。

気づくと心から彼らを心配し応援している…そんなかんじになってくるんですよね。



あと、彼らを応援する気持ちには、誰しも彼らのように生きられるわけじゃないから、人生の冒険野郎である彼らを応援したくなる・・・というところはあるのかもしれません。自分の代わりに…ってところはあるかもしれませんね。




映画の最後に、長年頑張ってきた彼らに1つの幸運が…いや、これは幸運じゃなくて1つの大きな成果がもたらされるのですが、それは見てのお楽しみ。




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この映画をみて感じた共通点。

それは「人生は短い。そして厳しい」ということでしょうか。

マイケルの人生もANVYLの人生も「間違いなく幸せだ」と言い切るにはかなりキツイものがあります。



すべてを手に入れるってホントに難しい。

そんなに器用に生きられないよね、誰しも。



だから、好きなもの、愛せるもの、愛する人、そしてライフワーク(人生のテーマ)といえるものを見つけられた人は、少なくともその点においては幸せだと言えるでしょう。


「どんな生き方を選べば自分が幸せと感じられるか」ということについて考えさせられました。