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2010-01-18

ウィリアム・ケントリッジ 歩きながら歴史を考える(国立近代美術館)

| 22:28 | はてなブックマーク - ウィリアム・ケントリッジ 歩きながら歴史を考える(国立近代美術館) - Beebo’s Juke Box Lounge


先日、国立近代美術館に「ウィリアム・ケントリッジ 歩きながら歴史を考える」を見に行きました。

南アフリカ出身の芸術家ウィリアム・ケントリッジは、ドローイングを描いてはそれをカメラで撮影し、で、同じ紙に次のドローイングを書き足してまた撮影し、また書き足して撮影し・・・という手法でアニメーションを作ったりしています。


木炭とパステルで描かれた「本物の画家のドローイング」で出来たアニメーションなので、滑らかに動くいわゆる「アニメ」とはまったく違い、1コマ1コマの密度、質感がとにかく濃い。

そして作品にはアパルトヘイト時代の暗い世相や、大きな矛盾を解決できず世界から孤立する南アフリカ全体の暗いイメージに彩られてるものが多く見受けられます。


しかし、作品の基本的な印象は、ケントリッジ自身が持つ豊かな内的イメージ、それは例えばアニメーションのイメージ展開の自由さ・荒唐無稽さ・豊富さに表れていますが、そういったものにより、政治的なものよりむしろ個人的で純粋な芸術作品に昇華されているのがすごいです。


そして、アニメーション以前にそもそもドローイングがすごい。

単なる紙に木炭+パステルでゴシゴシ描いたというものなんですけど、とにかく圧倒的な個性というか存在感というか・・・。

絵の密度がとても濃くて、見てるこちらは対峙する作品に対して、心の逃げ場というか、気をかわす場所がない。

絵にとらわれて動けなくなるかんじで、こっちも知らず知らずの間に肩に力が入って気合と集中力が増してきます。

見ている間にいつの間にかマジな対決になってる・・・。

そんなかんじ。



展覧会では、彼のアニメーションの作品や元になったドローイング、その他のもろもろを見たんですが、

午後3時から見始めて閉館時刻の5時でもまだ半分ちょいしか見られなくて、それでも結構はしょって・・・・。

ぜんぜん時間が足りませんでした。

しかもあまりに集中して見すぎたせいか、最後は頭が痛くなってしまい、私の集中力のスタミナが切れて、最終的には何を見ても頭に何も入らなくなってしまった。

脳みそが「も、もうムリ・・・」と言っていた。

なにせ日ごろ頭あんまり使わないもんだから。

容量が足りなくてね。ハハ・・・。

一度に入る量が決まってるの。


しかしねぇ、私が思うに、会場の途中に何箇所か休憩スペースを設けるべきじゃないだろうかと。

何なら1枚の入場券で2度入館できるとかね。

そういうのがあってもいいぐらいのパワーですよこれは。


私のような凡人が1度で全部見るには結構荷が重いというか、それぐらい、パワーのある展覧会だと思います。


今週末、また見に行こうと思います。

今度は早めに行くわ。


東京は国立近代美術館(竹橋)で2/14まで。

京都はもう終わってしまったけど、3月から広島でやるみたいです。

行けそうな人は見てみるといいですよー。



動画リンクこちら。でも、これで「ふーん、こんなもんか」と思ったらイカン!なめたら怪我する!



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この、落ち込んだゴルバチョフみたいなおじさんがケントリッジさんだと思う。見かけはふつーのおっちゃんだよねww。