Hatena::Groupredhotchilipeppersfan

Beebo’s Juke Box Lounge RSSフィード

2010-06-04

はじめての本谷有希子『甘え』

| 18:50 | はてなブックマーク - はじめての本谷有希子『甘え』 - Beebo’s Juke Box Lounge

『甘え』

演劇界では人気があるそうな。

この本谷有希子さん。


私は演劇は、ホントにたまにしか行かないんですが。

歌舞伎はだいぶ行きましたが、しばらくは歌舞伎座もしまってるし、

たまには他のものも見てみようかと思って、

人気だっていう劇団本谷有希子を見てきました。


確かに才能というものは感じました。


ひずんだ親子関係から逃げだせない、

共依存のループに入ってしまった親子関係の息苦しさとか、

そこから何とか逃げていこうとする主人公だとか、

そのくせ、また自らその関係に溺れにいこうとする感じとか、

彼女を取り巻くシュールな人々だとか、すごく上手く描かれてました。


その点で決して駄作ではないし、

この人は本当に実力あるんだなと思います。



が…


しかし…



『才能あるなぁ。すごいなぁ』と思うことと

『これ好きだな』と思うことはまったく別で…



これは、私には合わなかった…かな。



(m´・ω・`)m ゴメンネ~…




そこに描かれているものがあまりにも

『苦しむ私』

『もがく私』

『逃げる私』

『一皮むけた私』であり、


『私とあなた』

『私と彼』

『私と彼女』ばっかり見せられた感じがするのです。


そう『私』『私』『私』…。

ふぅ。



なんていうか、息苦しすぎた。


たとえて言うと

飲み会で『私ってぇ』『私ってぇー』と、

飲んだくれて『私の話(しかも不幸ネタ)』ばっかりする人を延々見てる感じ。




彼女の『生きてるだけで、愛』という本を読んだときは、

同じように、自分の心の中ばかりを見つめて

自分という小さな"器"の中で勝手に上がったり下がったりしてる

主人公が、逆に面白かったりしたんだけど。




タイミングもよくなかったのかしら?

『川の底からこんにちは』を見てパワーみなぎってたせいかもねぇ。


主役やってた小池栄子はたぶん優等生すぎるんじゃないかな。

もっと壊れた方がいいような気がする。

それと、前述の小説にあったジェットコースターみたいなスピード感が、

ほとんど感じられなくて、それで余計に息苦しかったのかな。

正直これは役者さんの力量という気はする。

実際はずいぶん早口でセリフ喋ってたんだけど、

スピード感てそういうことじゃないし。


これは完全に好みの問題なので、

決して本谷有希子がダメだということではないですが。

この人、結構『私』『私』な感じみたいなので、

お金払って見るなら、

もっと違うのが見たいかも…でした。